ごえんぼう

2023年12月08日 (金曜日)

 あちこちでクリスマスイルミネーションが灯る。ひととき疲れを忘れ、華やいだ気分で家路に就く。節電は大事だが、この時期欠かせない風物詩だろう▼わが家では玄関ドアにリースを飾った。友人のクラフト教室で手作りしたもの。中央をくりぬいた紙皿の土台に、リボンや貝殻、虫、星、花、雪の結晶など多様な色と形のマカロニパスタをボンドで重ね貼りし、つるすひもの元にベルとバラを付けた▼出来はまあまあだが、「青いバラのチョイスがいい」と講師に褒められた。かつて青いバラは白バラに特殊なインクを吸わせたもので「不可能」の象徴だったが、20年ほど前にバイオテクノロジーで青色色素を持つバラが誕生。「夢かなう」という花言葉ができた。図らずも、聖夜に希望灯るリースになったというわけだ▼世界初の青いバラを開発したのはサントリー。14年の歳月をかけて成功した。筆者も諦めずにあがいてみようか。