繊維ニュース

「フェムテックジャパン2023」/繊維関連は多様な角度で/整骨院発のショーツも

2023年12月13日 (水曜日)

 フェムテック・フェムケアに関連する商品やサービスが一堂に会するイベント「フェムテックジャパン フェムケアジャパン2023」がこのほど東京都内の結婚式場で開催された。東京での開催は5回目。整骨院発のショーツが並ぶなど、繊維関連商品の多様な角度からの提案が目立った。

 帝人フロンティアは、フェムテックブランド「itoomof.」(いとおもふ.)からおりもの専用ライナーや繰り返し洗える母乳パッドなどを提案した。おりもの専用ライナーは防臭性能を持つ「エコピュアー」などを、母乳パッドには四つ山扁平(へんぺい)断面の「ウェーブロン」などを使い機能性を高めた。

 おりもの専用ライナーは、通常タイプと羽根なしタイプを並べたが、羽根なしタイプはTバックショーツ(ソング、タンガ)やボクサーショーツ、ソフトガードルなどの着用時に使える。両タイプとも柔らかく、「VIO脱毛をしている人から快適に使えるとの声が返ってきた」と言う。

 整骨院などを運営するボディスプラウト(川崎市)は、女性の悩みを骨盤から解決する「Fem―core」を立ち上げ、骨盤底筋サポートショーツ「整体ショーツ凛medi」などを見せた。「整骨院のメソッドをショーツに落とし込んだ」という一般医療機器で、骨盤臓器脱・尿漏れの軽減や進行防止が期待できる。

 同社は2017年にショーツの販売に乗り出し、トップスや男性の骨盤ケアを考えた商品もラインアップしている。男性の整体パンツを含めた販売枚数は累計で33万枚に達する。新商品の整体ショーツ凛mediは12月末に自社電子商取引(EC)サイトや医院などで販売開始予定。

 そのほかイベントでは、授乳服のモーハウス(茨城県つくば市)やファッションライフスタイル事業を行うダイアナなどの姿が見えた。モーハウスの授乳服は「授乳ブラと併せて着用すると1秒で授乳できるのが特徴」だ。日本製生地使って日本で縫製している。