繊維ニュース

JAFIC アパレルの課題解決へ

2023年12月14日 (木曜日)

 日本アパレル・ファッション産業協会(JAFIC)は12、13日の2日間、持続可能な取り組みを紹介する「環境配慮型資材展2023」を東京都立産業貿易センター浜松町館(港区)で実施した。アパレル企業との連携を視野に計24社・団体が出展。環境保全や2024年物流問題など、アパレル業界の課題解決に向けた活発な商談が行われた。

 20年に同展を実施し、BtoB向けで好評だったことから改めて開催するに至った。出展したアッカ・インターナショナル(同港区)は、アパレル企業の電子商取引(EC)モールでフルフィルメントサービスや物流支援を行っており「さらに取引を増やしたい」(日暮学セールスゼネラルマネージャー)と話す。

 同社は「ささげ」(撮影・採寸・原稿)のほか、在庫連携や倉庫管理も担い、一気通貫で物流業務をサポートしている。「ワンストップでの運用に興味を持ってもらった。今後に期待したい」(日暮氏)と説明している。

 同じく物流業務を支援するSBSホールディングスは、今夏にJAFICの賛助会員となり、ビジネスの拡大に期待を寄せる。福井志帆グループ事業戦略部プロフェッショナルは「アパレル企業向けのサービスを構築した。異業種で培った専門知識を生かせる」と話す。デリケートな精密機器や食品の物流で高い評価を得ていることから、アパレルの多様なニーズに「対応可能」とした。

 繊維を軸とした試験機関のボーケン品質評価機構(同江東区)では、持続可能なアパレル業界を目指すコンサルティング業務にも注力している。「試験機関のイメージが強いと思うが、コンサルでもアパレル業界に貢献できる」(品質サポートセンターの清水麻由子氏)とした。温室効果ガスの削減などを来場者に説明しながら、アパレル企業との取り組みを「増やしたい」と話す。

 12月上旬には、大型の環境展示会「エコプロダクツ」もBtoC向けで開催されている。一方で、よりビジネス寄りで商談ができる「JAFICの展示会を継続してほしい」(センコー商事)との意見も聞かれた。

 そのほかにも伊藤忠ファッションシステム、アクロストランスポート、エプソン販売、カケンテストセンター、サトー、清原、ケケン試験認証センター、三景、帝人フロンティア、テンタック、東京吉岡、ニッセンケン、日本コパック、フクイなどが参加した。