長谷虎紡績 “他社にない技術”売りに
2023年12月28日 (木曜日)
長谷虎紡績(岐阜県羽島市)は、2024年1月30日~2月1日にイタリアで開かれる国際生地見本市「ミラノ・ウニカ」に出展する。今年7月に引き続き2度目の参加で、京都紋付(京都市)と連携し極限まで黒の濃度を高めたシルク素材や、保温性が高くリサイクル原料使いの中わた材「光電子リンサレーション」などを出品し「他社にない技術を売り」にする。
前回の7月展では、遠赤外線の放射を利用して体を温める高純度微粒子セラミックス練り込みポリエステル機能繊維「光電子」を中心に、機能性を訴求した日本独特の素材を発信した。今回もグループ企業のファーベスト(東京都中央区)と共同で出展し、日本の各産地の特色ある生地に光電子やスパイバー(山形県鶴岡市)の人工タンパク質繊維「ブリュード・プロテイン」(BP)を加えるなど環境配慮素材を中心に他社との差別化を徹底。前回よりも30~40点多い120点のサンプルを用意する。
黒紋付の染色を祖業とする京都紋付で、イタリアのシルクメーカーから取り寄せたシルク100%で唐草柄のジャカード生地を加工。極限まで黒の濃度を高め、漆黒を表現した。ブースでは同生地を使ったクラバッティーノ(首に簡単に巻けるスカーフ)を社員が着用しアピールするほか、かりゆしウエアを製品サンプルとして展示する。
中わた材の光電子リンサレーションでは保温性の高さとともに、リサイクル原料使用率が90%以上で、サーキュラーエコノミー(循環経済)を訴える。前回展でもう少し薄いものが欲しいとの要望を受け、目付30㌘/平方㍍の薄手の中わたを開発した。「柔らかい方が軽く感じる」としてソフトな風合いや感触を追求。「薄いながらも暖かく、ダウンではできないシルエットをウエアで表現できる」点を訴求する。
北陸や西脇産地(兵庫)の高密度生地、三備産地(岡山、広島)のデニムなど各産地と連携して開発した素材も豊富にそろえる。特に前回好評だったデニムでは、経糸にレギュラーコットン、緯糸に光電子とBPを採用したオリジナル素材をはじめ、光電子関連8素材、セルビッヂなど14素材を発信する。
生地だけでなく、湯峰ソーイング(岐阜県飛騨市)の協力を得て多数の縫製品サンプルも展示し、製品供給まで含めた対応もアピールする。さらに前回展ではすぐに欲しいとの要望が多かったことも受け、ストック販売に対応できる生地のコーナーも設ける。「幅広く見てもらうことで、欧州企業とのパイプを太くする」考えだ。





