新たな価値 生み出せ  三備ユニフォームフェア(1)

2024年01月16日 (火曜日)

技術の進化さらに進む

 ユニフォームの期日統一展示会「三備ユニフォームフェア」が15日、始まった。温暖化の影響で重要度を増す春夏商材。各ワークウエアメーカーが、今年の業績の鍵を握る新アイテムを発表する。暑熱対策ウエアは、電動ファン(EF)付きウエアに加えて水冷式やペルチェ式がラインアップ。漂う閉塞感を打破する新たなアイテムに注目が集まる。

肌離れの高いセットアップ Asahicho

 Asahicho(広島県府中市)は、帝人フロンティアの植物由来ポリエステル「プラントペット」を採用したジャケットとパンツのセットアップを発表した。肌に接する面が点状で肌離れ性が高い。優れた伸縮性と伸長回復率も実現する。高視認服で初のツナギ服やアシストスーツ「イージーアップ」の改良版、再生ポリエステルを使ったEFウエアも打ち出す。

冷暖両用のペルチェ式 村上被服

 村上被服(同)は、冷却と保温の切り替えが可能なペルチェ式ウエアを発表した。冷暖装置を4カ所備える。ウエアは、メッシュベストとコンプレッションウエアの2種類。冷却は環境温度から最大で約23℃冷やし、保温は最大で約45℃温める。そのほか難燃シリーズは新たにシャツを追加。EFウエアでは、サイドファンタイプを発売する。

暑熱対策のデバイス刷新 クロダルマ

 クロダルマ(同)は、EFウエア「エアセンサーネオ」を刷新した。高性能モデルは、最大電圧20ボルトで、最大風量は毎秒106㍑。エントリーモデルは、最大電圧12ボルトで、風量は毎秒72㍑。弱モードでの稼働時間は最大16時間。ペルチェ式ウエア「エアセンサーアイス」の改良版も発表。冷却装置を薄型化した上で、排熱の通り道を確保するスペーサーを備える。

高機能素材ポロシャツ 中塚被服

 中塚被服(福山市)は、高機能素材「エコバイオリラクジー」を採用したポロシャツを発表した。緯糸に東レのコイル状撚糸「スプリンジー」を使い、経糸にバイオベースのポリエステル糸「エコディアPET」を使った編み地素材。ステッチのない幅広の襟で、決まりすぎないやわらかい印象の襟元に仕上げた。4色展開で長袖、半袖をラインアップする。