副資材企業/包装資材もサステ化/端材再利用や循環推進
2024年01月19日 (金曜日)
アパレル業界では、サステイナブル素材の使用が増え、廃棄衣料の循環などにまで環境配慮の取り組みの範囲が広がっている。副資材の企業も、ボタンやファスナーといった衣服のパーツにサステ素材を使うだけでなく、製品の物流や販売に関わる包装資材についても、環境配慮の施策を進める。
(強田裕史)
テンタック(東京都墨田区)は2023年10月から、再生ポリエチレンを100%使用したフィルム「ハザイナノ」を、アパレル製品などの包装資材として提案している。
ハザイナノは、大手フィルムメーカーと共同開発した資材で、生産時に発生する端材を再利用する。繰り返しの再生による品質低下を防ぐため、端材を一度しか使用しないルールを設けた。これにより、黒点などが少なく透明度が高いフィルムを安定して供給できる。
端材は再ペレット化するまで指定の回収業者を通じて管理するため、トレーサビリティーも確立できている。リサイクル素材の国際認証「グローバル・リサイクルド・スタンダード」(GRS)も取得している。
シンプルな供給体制の構築でコストを抑制した。海外生産にも対応する。提案への反応は良好で、既に多様な製品の包装に向けた商談が進んでいると言う。
東京吉岡(台東区)も、再生ポリエチレンを100%使用した透明の袋を、縫製工場で製造された衣類などを包装する資材として販売する。「リサール」の名称で商品化し、その販売を通じて使用済み透明袋を循環させる仕組みの活用も提案している。
同社がリサイクルするのは、販売店など流通の川下にたどり着くと使用済みとされてきた透明袋で、資源として有価で買い取り、専門工場でリサールの原料に戻す。
循環型リサイクルを推進する事業者として、22年には環境省の「製品・サービスのカーボンフットプリント(CFP)に係るモデル事業」の参加企業に選定された。この実績を踏まえ、CFPの算定にいち早く取り組んだ企業姿勢も発信する。
日本コパック(台東区)は「ごみの出ない消耗資材・ディスプレーを積極的にプロデュース」という営業方針を掲げる。主力のハンガーについては1991年から再利用に取り組み、現在は流通用ハンガーの全てが再生可能な素材に置き換わっている。
23年12月からは、透明なビニール袋の衣類カバーであるドレスパックでも、環境に配慮した最新製品を提案している。同製品は従来品よりビニールの薄型化を図り、プラスチックの使用量を大幅に削減した。ミシン目ロールタイプについては、封入する衣類の形状に沿って付けたミシン目をちぎる作業を、3回から1回に減らすための工夫も施している。





