繊維ニュース

豊島国際〈上海〉/生地・製品内販挽回へ/23年は減収減益

2024年01月23日 (火曜日)

 【上海支局】豊島国際〈上海〉の2023年業績は、前年に比べ減収減益だった。製品事業が芳しくなかった。今年は、生地と製品の内販の双方を拡大し、挽回を図っていく。

 23年は、日本と欧米顧客向け製品が振るわなかった。内販向けも微減だった。一方、生地の内販は伸ばした。特に華南エリアでの新規顧客の開拓で成果を上げた。

 今年は、内販向け製品事業で昨年の種まきを開花させ、挽回を図っていく。「新しい取り組みを仕掛けており、大きく伸ばせる可能性がある」と、濱野貴志董事長は話す。

 生地内販は、主力の合繊使いの織物などの日本製のバイオーダー品を「改めて強く打ち出す」(濱野董事長)と言う。イチメンなど、日本の商社の備蓄品の拡販にも引き続き重点を置く。

 こうした取り組みにより、今年は増収増益を目指す。「生地、製品ともにやるべきことは変わらない。新規開拓を続けながら、それぞれの顧客に合った提案を続いていく」(濱野董事長)。展示会にも新規出展し、生地と製品の双方を訴求する計画を持つ。

 同社は、生地と製品の内販および日本向け販売がメインの事業で、欧米向け販売も一部手掛ける。アイテム別売り上げ比率は、生地が圧倒的に大きい。