繊維ニュース

経費増加で減益/クラレ 12月期

2024年02月09日 (金曜日)

 クラレの2023年12月期連結決算は、売上高7809億円(前期比3・2%増)、営業利益754億円(13・4%減)、経常利益690億円(17・9%減)、純利益424億円(21・8%減)で、増収ながら減益だった。在庫評価差額や減価償却費などの経費増加が響いた。

 繊維事業は売上高578億円(8・3%減)、営業利益18億2700万円(72・9%減)で大幅減益。人工皮革「クラリーノ」のラグジュアリー用途、ビニロンなどの販売減が影響した。

 トレーディングは、売上高602億円(5・5%増)、営業利益51億8300万円(1・2%増)だった。

 今期の業績は、売上高8300億円(6・3%増)、営業利益830億円(10・0%増)、経常利益770億円(11・6%増)、純利益470億円(10・7%増)を予想している。