篠原テキスタイル 海外販路の開拓強化
2024年02月14日 (水曜日)
デニム製造の篠原テキスタイル(広島県福山市)は海外販路開拓に力を入れる。
先月30日から今月1日までイタリア・ミラノで開かれた国際的な生地見本市「ミラノ・ウニカ」(MU)に出展。ウガンダ産のオーガニックコットン使いのデニムなど、独自性の高い生地をアピールした。篠原由起社長は「今後も引き続き海外開拓を進めていく」と話す。
MUでは特色ある生地を多数出品した。その一つがウガンダ産オーガニックコットンと、オーガニックコットンの落ちわたをミックスした糸を使って織ったデニム。13オンスで、ビンテージ感のある生地感が特徴となる。このほか、同社の得意とする「テンセル」デニムなども見せた。
「加工ものも増やした」(篠原社長)と言い、和テイストの2次加工を施した生地もアピールした。中でも柿渋染めデニムはピックアップが多かったという。
一方で課題も見えた。篠原社長は「GOTSなど、生産工程における認証について聞かれることが圧倒的に増えた」と指摘。中には「そのような認証がないと話にもならない先もあった」。今後は工場内の空調設備の見直しなど、認証の条件にもなっている生産現場の環境整備を進めながら、取得についても精査する。
2024年3月期の売上高は前期比微増か横ばいを見通す。受託生産、自販ともに堅調。5年ほど前は売り上げの5割ほどだった自販の割合は現在7割にまで高まった。一方、糸値など原材料や電気代などコストの上昇が続いており、利益面は苦戦を強いられた。
バラの枝原料にデニム製造
篠原テキスタイルはこのほど、福山市内でせん定されたバラの枝を原料に使ったデニムを織った。
世界バラ会連合が3年に1度開催するバラに関する国際会議「世界バラ会議」が来年、同市で開催される。これに向け市内外の企業が、市の花であるバラと同市で生産が盛んなデニムを組み合わせたプロジェクトを進めている。
同市内でせん定されたバラの枝を粉末状にし、麻と混ぜ合わせて和紙にした後、和紙糸を製造。粉末化は、バガス(サトウキビの搾りかす)をアップサイクルした生地を使った製品ブランドを展開するRinnovation(リノベーション、東京都千代田区)が担当する。
経糸にインディゴ糸、緯糸に和紙糸を使ってデニムを1反織った。11 オンスで「シャリ感のある風合いが特徴」(篠原社長)。今後、この生地を使ってパンツを作る予定だ。





