「ザ・メーカーズ・アパレルショー」注目出展企業(1)(28~29日・サンシャインシティ文化会館)/中国トップクラスそろう
2024年02月14日 (水曜日)
中国トップクラスのアパレルOEM・ODM企業102社が一堂に会する商談会「ザ・メーカーズ・アパレルショー」が28~29日、サンシャインシティ文化会館(東京都豊島区)ホールDで初めて開かれる。注目の出展企業を紹介する。
〈接着縫製など技術力訴求/多米楽〈嘉興〉紡織品〉
接着縫製やエンボス加工、高周波プリントなどの特殊技術を持つ縫製企業。中でも接着縫製に力を入れている。
接着縫製の中国国内工場としては、最大規模で、約20人の研究開発チームが同技術の最新研究を進めている。接着縫製の全ての工程を自社で完結できる。これにより納期を短縮化するとともに、高品質な仕上がりを実現している。
顧客は、欧米や日本の大手スポーツブランドが中心。さらに日系の大手商社とも積極的に協業している。
今回展では、接着縫製を始めとする特殊技術を訴求し、日本市場開拓を進める。
〈高品質と厳格な納期対応/南通東洋服飾〉
1994年に設立されたメーカーで、織物製25万枚、編み物製20万枚の年間生産能を持つ。トレンドを反映したファッションアイテムからカジュアルウエアまで幅広く対応する。自社工場による高い品質と厳格な納期管理が強み。
日本向けが主力で、直販と商社経由の2本立てで手掛けている。直販が日本向けの売り上げ全体の8割、商社経由が2割を占める。過去3年間は新型コロナウイルス禍の影響を受け、業績は芳しくなかった。今年から展示会を通じた新規開拓に力を入れ、挽回を図っていく。
今回展では、スタイリッシュなダブルフェースのツイードジャケットや、高感度のドレス、セーターなどを出品する。
〈高品位のレディースウエア/南通格麗絲進出口貿易〉
織物製メインに、高品位のレディースカジュアルウエアを得意とするアパレル商社。輸出に特化しており、全体の9割が日本向け、1割が欧州向けだ。
日本の主な顧客は、ボリュームゾーンと中高級ゾーンのレディースブランド。コロナ禍以降、日本向けは振るわなかった。この1、2年の取引高はコロナ禍前に比べ20~30%減っているが、今回展に参加し巻き返す。
今回展では、エコな天然素材と再生繊維を使い、快適さ、リラックス感、シンプルさを追求した製品を訴求する。ドッキングや、重ね着風などのこだわりのデザインを採用し、オン・オフ問わずに着られる。