「ザ・メーカーズ・ アパレルショー」 (28~29日・サンシャインシティ文化会館) 注目出展企業 ②

2024年02月15日 (木曜日)

生地から一貫の対応力

生地の調達力が強み 東莞市金豆服飾

 レディースファッション向けを主力とする2003年設立の縫製企業。アイテム別売り上げ比率は織物製が70%を占める。自社工場を生かした安定した品質と納期管理、生地・副資材の調達力が強みだ。

 販売先は日本向けに特化している。主力顧客は、中高級ゾーンのレディースブランドだ。業績は新型コロナウイルス禍が始まった20年から芳しくなかったが、今年は回復の兆しが見られるという。

 今回展では、織物製のレディースウエアをメインに提案する。顧客の要望に合わせてプリントから刺しゅう、ビーズ、プリーツ、シャーリングまで、さまざまな加工に対応できることも訴求する。

生地一貫で幅広く生産 嘉興市杉恵服飾

 13年設立の生地から縫製まで一貫で対応するメーカー。セーターからダウンウエア、レザージャケット、スポーツウエアまで幅広い製品に対応している。生地工場では、編み地と織物を生産する。

 従来のメイン顧客はミセスブランドだったが、昨年から若年層向けボリュームゾーンの顧客開拓に向け、生産体制の見直しを進めている。

 顧客の国別売り上げ構成比は日本55%、欧州35%、米国10%。22年売上高は前年に比べ4割伸ばし1630万㌦だった。

 今回展では、プリント、刺しゅう、ウオッシュ加工などを施したジャケットやリバーシブルのレザージャケット、コストパフォーマンスの高いカシミヤセーターなどを紹介する。

機能素材使いのコート訴求 南通三沃貿易

 11年に設立された日本向け専業のアパレル貿易会社。婦人服に特化し、フェイクウールコートとブラウスをメインに取り扱っている。サンプル縫製のスピードと、小ロット対応が強み。生産は、中国と東南アジアの工場で行っている。

 売り上げが特定の顧客に偏っている点が課題で、そのため今回展に参加し、新規顧客の開拓を目指す。特に大手商社や生地商社、百貨店アパレルとの商談に期待している。

 今回展では、得意のフェイクウールロングコートを訴求する。中空糸や保温、発熱などの機能素材と、リサイクルなどのサステイナブル素材使いの商品を打ち出す。