繊維ニュース

山陽染工 海外販路開拓に注力

2024年02月16日 (金曜日)

 染色加工の山陽染工(広島県福山市)は、近年進めている海外販路の開拓に力を入れる。海外展への出展を継続し、生地、染色加工、製品での提案ができる点をアピールしながら受注につなげる。

製品事業では新ブランドを立ち上げる。同社の加工技術を生かした生地に焦点を当てたブランドで、ブランドイメージを守りながら販売していく。

 「J∞クオリティー・ファクトリーブランド・プロジェクト」(JQFBP)に参画し、先月にイタリア・フィレンツェで開催されたメンズ見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ」に出展した。出品したのが、今後展開を計画する新ブランドだ。特徴について、戸板一平取締役は「生地の良さを伝えるブランド」と説明する。

 インディゴや墨プリントを施したさまざまな畝のコーデュロイ生地を洗い加工し、パッチワーク風につなぎ合わせた素材を採用したコートなどを展示した。これまでは同社のグループ会社でデニム製造の中国紡織(福山市)がJQFBPに参画して出展していたが、今回から山陽染工が主体となって参加。「初の受注につながりそう」(戸板取締役)と言う。

 イタリア・ミラノで1月30日~2月1日に開かれた国際的な生地見本市「ミラノ・ウニカ」にも出展。戸板取締役は「今後もやはり海外に目を向けていく」とし、「現状数%の海外向けの売上比率を高めていきたい」と話す。

 製品事業にも力を入れる。ピッティ・イマージネ・ウオモで披露した新ブランドは販売に向けて準備中。男女問わず着用できるようなジェンダーレスデザインのブランドとなる予定だ。

 部分的に色の抜け具合を変えることで濃淡を表現する独自技術の「段落ち抜染」を生かした製品ブランド「バッセンワークス」では、来年に福山市で開催予定のバラに関する国際会議、「第20回世界バラ会議福山大会2025」に向け製品を開発する。現在は著名プリントメーカーと協業してバラ柄のデニムなどの開発を進めている。