「ザ・メーカーズ・ アパレルショー」 (28~29日・サンシャインシティ文化会館) 注目出展企業 ③

2024年02月16日 (金曜日)

素材から差別化提案

 独自開発糸使いのセーター 威海佰澤卓成進出口

 セーター専門会社でセーターや編み物と織物を組み合わせた製品を取り扱う。自社工場と協力工場を使い分け、顧客のさまざまなニーズに対応する。輸出専業で仕向け地は日本や韓国、欧米向けが多い。

 日本向けは、商社経由と直販の双方を手掛けている。顧客はネット通販や百貨店アパレル、通信販売など。ボリュームゾーンの既存顧客が多い中、近年は中高級ゾーンの新規顧客の開拓に注力している。各国のアパレル市況が振るわず、受注が伸び悩んでいるため、中国以外の海外協力工場の活用も検討中だ。

 今回展では流行の糸をベースに、機能とファッション性を付加した独自開発糸使いのセーターを訴求する。

ヘンプ使いの製品アピール 浙江艾倫新材料

 織物製と編み物製のカジュアルウエアと、ファッション衣料を生産している。独自開発のヘンプ素材使いが強み。

 中国内販と輸出を手掛けている。輸出額の市場別構成比は日本4割、欧州3割、米国3割となっている。顧客は、国内外の大手スポーツブランドやカジュアルブランドだ。

 近年は、紡績から生地、製品まで一貫生産するヘンプ商品を武器に、業績を拡大している。日本でもヘンプ製品の販売や、日本の素材メーカーとヘンプ素材の共同開発を進めている。

 今回は、ヘンプ製品を出展し、抗菌やUVカット、吸湿速乾など機能性を訴求する。

セーターの老舗メーカー 山東明福製衣

 1979年創業の山東明福紡織グループの1社。セーターの編み立てから縫製まで手掛ける。グループにはこのほか、山東恒源紡染廠と山東福源貿易があり、3社で紡績から染色、編み立て、縫製、貿易までを一貫で展開している。

 同グループは、染色加工設備80台、1・5~14ゲージに対応する横編み機80台などを導入。年間生産能力は糸7千㌧、セーター300万枚だ。主力の日本向けのほか、欧米や韓国向けも手掛けている。

 オーガニックコットンの国際認証「OCS」や、労働条件、人権条項、労働安全をカバーする認証「BSCI」などを取得している。今回展では、高品質な製品と日本語によるサービスをアピールする。