繊維ニュース

PVパリ25春夏 日本出展者/当たり前のようにサステイナブル 意外なほどクリエイティブ

2024年02月16日 (金曜日)

 【パリ=クリエイティブディレクター・池西美知子】「プルミエール・ヴィジョン(PV)・パリ25春夏」展(6~8日開催)では「サステイナブル」は一時ほどアピールされなくなり、中にはサステイナブルでも特にそれをうたわないという出展者も現れている。いずれにせよサステイナビリティーが浸透していることは確かであり、今後も不可避の基本要素となることも確かだが、今後のサステイナブル・ファブリックには、心地良さ、美しさ、カッコ良さ、といった魅力をも兼ね備えることが求められる。

 心地良さの象徴的素材であるニッテッドファブリックにおいても凝ったタイプが展開された。

 エイガールズはダブルジャージーや経編みニットに艶のある糸を使い、イリデッセント(玉虫効果)を表現し、心地良くて華やかなニットを展開した。また表裏の組織が大胆に異なるローゲージニットでダブルバリューのジャージーも提案。これらのニットにも実はサステイナブル糸が当たり前のように使われている。

 心地良い素材として今シーズン人気が高まったのがリネンなどの麻系素材である。それもゴワゴワした触感のものではない。スタイレム瀧定大阪で人気が高かったのは、肌に優しい細番手の薄地リネンガーゼ。これにラメ糸を程よくアソートした、ナチュラルであり華やかでもある素材だ。