「ザ・メーカーズ・アパレルショー」注目出展企業(28~29日・サンシャインシティ文化会館)(4)/日本市場のニーズに応える

2024年02月19日 (月曜日)

〈難度の高い重衣料を訴求/威海東名貿易〉

 日本向けに特化したアパレル貿易会社。取り扱いアイテムは、織物製と編み物製の衣類。日本水準のサービスと品質、価格競争力、納期厳守を追求することで、日本の顧客満足度の向上に努めている。協力工場も、自社の品質管理担当者を毎日派遣できる地元工場だけを厳選し活用している。

 主な最終顧客は、セレクトショップやカジュアルウエアブランド、ユニフォームアパレルなど。大部分は、日本の商社経由で手掛けている。商社との信頼関係構築が奏功し、ここ数年の業績は右肩上がりだ。

 今回展では、ベストやジャケット、ブルゾン、ウールコートなど縫製の難度が高い重衣料を展示し、技術レベルの高さをアピールする。

〈日本熟知する縫製企業/南通吉考国際貿易〉

 2010年に設立された縫製企業。自社工場ではレディースの織物製シャツとスカート、ワンピース、コートを、協力工場ではパンツやTシャツ、セーターなどを生産している。強みは日本市場のニーズを理解し、日本水準のサービスを提供できること。

 売り上げ全体の9割が日本向け、1割が中国内販だ。日本の最終顧客は大手百貨店アパレルで、多くは商社経由で手掛けている。顧客の価格要求が厳しくなっていることから、東南アジアの協力工場の活用を準備中。将来的には、自社工場の設立も検討していく。

 今回展では、得意のレディースファッションを打ち出す。涼感や保温などの機能性素材使いをアピールする。

〈ビンテージ加工の本革製品/威海豪威進出口〉

 本革使いの衣類・小物メーカー。生産アイテムは、トップスやボトム、バッグなど。ビンテージ加工を得意とし、その技術力は中国のレザー業界で知られた存在だ。

 中国内販と輸出の双方を手掛けており、売り上げ比率は中国内販7割、輸出3割。輸出は日本と韓国向けが中心だ。日本の顧客は、セレクトショップと百貨店アパレルが多い。

 日本向けは、ほとんどが商社経由で、一部の顧客のみ直販を手掛ける。今回展には新規顧客との接点ができることを期待し参加する。羊、牛、馬の本革を使ったビンテージ加工のレザージャケットとバッグを打ち出す。