田窪/DXを加速へ/創業100年に向け改革

2024年02月28日 (水曜日)

 服飾資材商社の田窪(愛媛県今治市)は、2025年2月に基幹システムを刷新するため、システム開発の概要、目的、機能、必要な予算や人員、スケジュールなどを決める“要件定義”を進めている。少子化や人手不足の深刻化を踏まえた対応で、デジタル技術で企業を変革するDXを加速させる。

 根幹からシステムを刷新した場合、顧客や従業員が混乱する可能性があることから、「木の幹はそのままで、枝葉を調整するユーザーフレンドリーなシステムを構築する」(河合恵子社長)。併せて、利用者のITリテラシーの向上を目指して教育も進める。

 同社は、工業用ミシン糸卸を祖業に1934年に創業。国内8拠点のほか、中国、ベトナムに拠点を置き服飾資材全般を扱う商社。2006年には、伊藤忠商事(今治)の商権を引き継ぎ関連会社のティーケーコーポレーション(同)でタオル原糸販売を開始した。

 今年創業90周年を迎え「90年の信頼、100年ヘの挑戦」というスローガンを設定。1月中旬には、本社の改装を始めるなど100年に向けて改革を進めている。