繊維ニュース

「ループラス」で地域活性/プロバスケチームと連携/クラボウ

2024年03月06日 (水曜日)

 クラボウの繊維事業部は、日本のプロバスケットボールリーグ「Bリーグ」B1所属の「シーホース三河」と愛知県安城市、安城スタイル(安城市)の4者で、応援グッズのアップサイクルプロジェクト「青援LOOP」(せいえんループ)を始める。シーホース三河のファンが使わなくなったTシャツやタオルなどの応援グッズを回収し、クラボウ独自の裁断片などを開繊・反毛技術で再資源化する「ループラス」を活用しながらスポーツタオルに再生する予定。地域社会での繊維製品の資源循環を促進する。

 2022年に、同市が推進する「あんじょうSDGs共創パートナー」制度にクラボウの安城工場が参画したことをきっかけに、地域活性化に取り組む安城スタイルを含む3者で資源循環プロジェクトをスタート。23年には「SDGs共創プロジェクト」の第1弾として、同市内で回収した不要な衣類を、安城七夕まつりのボランティアスタッフが使用するマフラータオルに再生した。

 次の新規プロジェクトを検討していた23年2月、愛知県の三河エリアをホームタウンとするシーホース三河との会合をきっかけに同プロジェクトの計画が立ち上がり、約1年にわたりプロジェクト内容を協議。共創プロジェクト第2弾として青援LOOPに取り組むことになった。

 23日の京都ハンナリーズ戦から、ファンが使わなくなった応援グッズを、三河シーホースのホームゲーム会場「ウィングアリーナ刈谷」などで回収。回収したグッズは、同市の社会福祉法人ぬくもり福祉会が運営する福祉施設に運ばれ、安城スタイルのサポートの下、入所者の手作業によって、アイテムが選別される。

 その後、安城工場でループラスを活用しながら、新しいスポーツタオルといった応援グッズにアップサイクルする。応援グッズは、今年10月ごろのBリーグ24~25シーズンの開幕に合わせて、シーホース三河のホームゲーム会場やオフィシャルオンラインショップなどで販売を予定する。