ごえんぼう

2024年03月22日 (金曜日)

 SNSなどで話題の「お母さんヒス構文」。子供の何気ない一言にヒステリックに反応し、相手に罪悪感を抱かせる言い方のこと。お笑い芸人が動画で紹介し広まった▼例えばこうだ。「A君の誕生日会楽しかったなあ」と聞き、「じゃあ、A君の家の子になれば」と論理が飛躍する。「外で遊ぶ子の声がうるさくて宿題が進まない」との愚痴に、「集中力がないだけでしょ。だから成績が伸びないのよ。どうせお母さんのこともうるさいと思ってるんでしょ!」と論点をすり替える▼全部で5パターンあるようだが、どれも最後は母親をなだめる流れ。ネット上では賛否両論飛び交う。反省する母親の声とともに、「自分の母親だけじゃなくてホッとした」という子供たちの声も。“あるあるネタ”として広まったことで救われたようだ▼「母親以外にも当てはまる」との指摘も見られる。ヒス構文は満たされない承認欲求の爆発かもしれない。