繊維ニュース

クラボウ JALとアップサイクル

2024年03月22日 (金曜日)

 クラボウは、日本航空(JAL)、JALUX(東京都港区)、エフシープランニングオフィス市岡(大阪市中央区)と共同で、JAL機内で使われていたブランケットをアップサイクルして商品化するプロジェクトを始める。クラボウの裁断片などを開繊・反毛技術で再資源化する「ループラス」を活用する。

 回収したブランケットをクラボウの安城工場(愛知県安城市)でカット、粉砕した後、反毛設備で一度わた状の繊維に戻す。品質安定のため、新たにコットンを加え、紡いだ再生糸からアップサイクル素材を生産し提供する。

 オリジナル商品の第1弾として、地球の平和と環境を守るメッセージを発信し続けてきたウルトラマンシリーズをデザインしたTシャツ(8900円、写真)とトートバック(5500円)をJALUXが発売。JAL公式ショッピングサイトにてTシャツのみ事前予約受け付け中で4月26日に販売を予定する。第2弾としてポロシャツ、バッグ、キャップなどゴルフ関連商品の販売を予定している。

 ループラスでは、さまざまな企業や自治体との連携でビジネスが広がっており、先日にはプロバスケットボール「Bリーグ」B1所属の「シーホース三河」と安城市、安城スタイル(安城市)の4者で、応援グッズのアップサイクルプロジェクト「青援LOOP」(せいえんループ)を開始すると発表した。さらにタイ・クラボウに反毛機を導入し、縫製工場の多い東南アジアで端材を集めてアップサイクルする取り組みも進めている。