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日の丸繊維/差別化ツナギ服訴求/素材特徴生かし独自仕様

2024年03月27日 (水曜日)

 ツナギ服、ワークウエア製造卸の日の丸繊維(岐阜県大垣市)は素材の特徴や仕様にこだわり、デザインで差別化したツナギ服を打ち出す。女性向けサイズもそろえた。

 素材面では耐久性や伸縮性を両立した「ウルトラツイル」、春夏物では織りの構造で通気性や軽量感にこだわった生地「ジェットエアー」などを使用したツナギ服をそろえる。クラボウをはじめユニフォーム向け素材を製造・販売する企業との協業を重視。用途や職種に合わせた生地を適切に使った商材を展開する。

 快適な着用に配慮した仕様もツナギ服やサロペットなどに採用する。一例として、腕の上げ下げや上肢の可動をスムーズにする仕様「モビリティカット」は同時性の高い仕様として訴求を強める。

 腰を屈曲した姿勢時に生地の突っ張りを軽減する「ヒノマルカット」や、膝の曲げ伸ばしをスムーズに行う仕様など、着用時の動きを妨げない数々の仕様で満足度を高める。

 「ユキトリヰ」のブランドを冠したツナギ服も人気が高いと言う。ブルーやグレー系に黒を利かせたバイカラーやアシンメトリー(左右非対称)といった、ツナギ服としては珍しいデザインで差別化を図る。春夏物は凹凸感のある通気性の高い生地を使用。通年物は光沢感のあるヘリンボーン織り生地で差別化する。

 今月上旬にはカタログを更新し、新商材の販売も順次進める。ツナギ服を実際に着用する写真を増やすなど、工夫と改善を図る。一部のツナギ服やサロペットには女性用のLSS、LSサイズもそろえる。規格を小さくするだけでなく、女性の着用に適したパターンを取り入れる。

〈ロゴマーク刷新〉

 日の丸繊維はこのほど、ツナギ服などの自社製品ブランド「サンディスク」のロゴを一新した。

 國枝弘美社長が好きな色のシルバーと、男性従業員が選んだピンクを合わせた配色で構成し、オレンジのグラデーションで太陽を表す。サンディスクは太陽を表すサン(日)とディスク(丸)を合わせた造語。本社が「日ノ出町」にあることから名付けた。

 國枝社長は「企業イメージの刷新と、太陽が昇る輝きに負けない勢いを当社にもたらしたい思いを込めた」と話した。