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上海FWが閉幕/「新中式・エコ・スポーツ」主題に/素材ブランドもアピール

2024年04月02日 (火曜日)

 【上海支局】上海市内で3月25日から開かれていた「2024秋冬・上海ファッションウィーク」(上海FW)が1日、閉幕した。今回の主題は、「新中式・新エコ・新スポーツ」。地場ブランドやデザイナーが24秋冬の新作を披露したほか、10以上の合同展が開かれた。素材ブランドもデザイナーズブランドと提携し、知名度向上に取り組んだ。

 若手デザイナーの有望株、ルイス・シェンタオ・チェン氏は、3月27日にメインステージ(上海新天地・太平湖公園)で行った自身の名前を冠したブランドのショーで、東レのスエード調人工皮革「ウルトラスエード」を採用した作品を発表した。特殊な染色加工やスリット糸を使った、バラや水玉をモチーフを作品が目立った。

 チェン氏がウルトラスエードを本格的に採用するのは、24春夏に続く2回目となる。今回は、東レグループから素材と奨学金が提供された。同氏が以前からウルトラスエードのファンであったことから提携が実現した。

 黄俊勛デザイナーのブランド「トリック・クー」は、3月30日にメインステージでショーを行った。その中で、華峰グループの植物由来ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)樹脂「ソロナ」を使った作品を発表した。

 同ブランドは、機能性にこだわったアウトドアウエア風のファッションブランドだ。今シーズンから本格化する若者向けサブライン「トリップ&コー」を今回、初披露した。