繊維ニュース

日本アパレル工技研/縫製仕様書用語セミナー/ブロックチェーン活用も

2024年04月05日 (金曜日)

 日本アパレル工業技術研究会はこのほど、経済産業省委託事業「縫製仕様書用語のJIS開発」の進行状況について説明するセミナーを東京都内で開いた。同事業に携わる東レACSの久保忠博氏が講師を務め、JIS(日本産業規格)標準化に向けた取り組みの内容を語った。縫製機器関連などの会員企業からの参加者が同氏の講演を聴講した。

 同会は、服作りの技術向上を目指すための研究や情報発信を行う。経産省からの委託事業として、アパレルメーカーごとに異なる縫製仕様書の用語の統一化を図った規格案の作成に取り組んでいる。縫製機器メーカーや縫製工場から現場の声を集めており、実態に即した規格の完成を目指す。

 同事業は2022年度からの3年間を期限とする。久保氏は最終年の24年度の活動について、最終的な規格案をまとめ上げ、他のアパレル3規格の構成を含めた見直しまでの道筋をつける方針を示した。その上で「ブロックチェーンの活用で飛躍的に進化を遂げる可能性が広がる」と、アパレル生産の未来像を語った。