AFF大阪開幕 対日貿易拡大へ商談に熱

2024年04月10日 (水曜日)

 製品OEM・ODMを中心に生地や副資材などが一堂に会する展示会「AFF大阪2024春」が9日、マイドームおおさか(大阪市中央区)で開幕した。主催はAFF(アジア・ファッション・フェア)で、日中経済貿易センターが後援する。中国企業を中心にアジアの繊維企業371社・422ブースが集まった。今回が40回目。11日まで。

 初日午前から来場者が多数押し寄せた。ある商社の幹部は、「脱中国の流れが強まっているのは事実だが、小口や短納期、高い品質など中国が持つ機能は依然魅力的」と話す。

 前身のCFF(チャイナ・ファッション・フェア)の流れを受けてこれまでは中国企業の参加が大半だったが、今回はカンボジアやミャンマーなどの企業を集めた「東南アジア工場エリア」を設けたほか、ODMに特化したエリアも設置した。他に、布帛ウエア、ユニフォーム、ニットウエア、ベビー・キッズウエア、インナー、ホームテキスタイル、素材・副資材など分野別の出展構成になっており、分かりやすい。大半のブースが日本語表示を行っているうえ、日本語での商談にもほとんどが対応する。

 南通維可伊国際貿易は18年設立の新進企業。レディースウエアが中心で、自社工場のほか7社の外注工場を持つ。縫製仕様やデザインの提案機能も持ち、パターンがない場合でも対応する。

 青島隆尼国際貿易は衣料品OEMとシューズの卸売りが主要事業で、販路は対日が100%。キルティングコート、メルトンコートといったコート類を中心にトップス、ボトムス、ワンピースなど多様な衣料品を縫製する。シューズはスポーツ、カジュアル、作業靴、安全靴、サンダルなどを取り扱う。20数軒の外注工場を持ち、大口から小口まで幅広いロットに対応する。各種認証付きの生地を手配する機能もある。