繊維ニュース

廃棄前の生花を再利用

2024年04月25日 (木曜日)

 三陽商会が展開するオリジナルブランド「エス・エッセンシャルズ」は24日、商品撮影などで使用した生花を譲り受け、自然由来の染料として再利用した「ボタニカルダイリネンストール」を発売した。

母の日需要を踏まえ、原料になる生花はカーネーション、バラを採用した。

 フラワーギフト、ウェディング装花大手の日比谷花壇(東京都港区)から廃棄前の生花を譲り受けた。麻100%のハリ感のあるガーゼ生地を使用。洗いをかけて柔らかく仕上げた。ピンクのストールはカーネーション、オレンジとグリーンのストールはバラで染色している。価格は1万8700円。同ブランドの実店舗と公式サイトなどで販売している。

 エス・エッセンシャルズは、日本製の丁寧なモノ作りをコンセプトとしたブランドで、持続可能な製作過程を一部で取り入れている。一方の日比谷花壇も販売に適さない生花や廃棄前の生花を加工、再生し新たな価値を加えた取り組みを推進している。両者はフラワーグラフィックを用いた商品企画で協業した実績もある。