バートル/防寒衣料好評、増産へ/攻めの姿勢で新商品発表
2024年05月14日 (火曜日)
ワークウエア製造卸のバートル(広島県府中市)は8、9日、初となる札幌展を開催した。新規を含む約80社の来場があった。例年より多い21種の新商品と9種の新色追加を発表した。防寒衣料が来場者から好評で、増産を決めた。
今回最も注目を集めたのが、新たに発表した防寒衣料だ。軽量で防風機能を持ち保温性に優れる。円相場が不安定なため最終確定ではないとするが、店頭価格約5980円を目指す。「価格上昇局面でこの価格はインパクトがある」と販売代理店の反応は良好で、大崎諭一社長は「増産し備蓄に厚みを持たせる」と話した。
表地には引き裂きに強いマイクロリップストップを採用する。耐水圧は1万5千ミリメートルで、24時間当たりの透湿性が1万5千㌘/平方㍍。ユニチカトレーディングの吸光熱変換と遠赤外線放射の二つの機能を持つ「サーモトロンラジポカ」を内側に配置。さらに静電気防止素材「メガーナ」も内蔵する。
ブランドロゴをフードやファスナーテープにさりげなく施し上品に仕上げた。袖などに反射機能を持つライム色のテープをたたきつけアクセントを付けた。色は5色を展開する。同素材のパンツはブラックのみ。
そのほか、ハードワークやスポーツウエア、アウトドアの3テーマでさまざまな新商品を打ち出した。円安や原燃料高騰で新商品の打ち出しに慎重な姿勢を示すメーカーが多い中で、攻めの姿勢を貫く。