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イチメン ベトナムで生地備蓄販売

2024年05月15日 (水曜日)

 ヤギグループで生地コンバーターのイチメン(東京都渋谷区)は、ベトナムで生地の備蓄販売を開始する。ヤギの環境配慮素材「ユナイトプラス」などを使って、高付加価値の生地をそろえる。

ヤギグループの海外生産背景も活用し、生地供給の提案力を高める。

 ユナイトプラスは、東レのペットボトル再生ポリエステル「&+」(アンドプラス)と米国綿の混紡糸。ベトナムではユナイトプラスに加え、「テンセル」リヨセルとポリエステルの混紡糸を使った生地も備蓄する。

 ユナイトプラスと「テンセル」リヨセル・ポリエステルでそれぞれ先染めと後染めの織物をそろえ、計4品番で備蓄販売を始める。6~7月の販売開始に向け、供給体制の整備を進めている。

 イチメンは2016年にヤギグループに加わって以降、グループ内で布帛生地の供給の担い手としての地位を築いた。開発を得意とし、国内のコンバーターとしてはトップクラスの開発点数を誇る。

 現在、本社で25春夏向け展示商談会を開いており、ベトナムで備蓄販売する生地を紹介している。ヤギグループの撚糸加工・販売の山弥織物(浜松市)と共同開発した素材など、国産の高付加価値商材も展示し、幅広いニーズに対応する供給体制をアピールしている。期間は17日まで。