機能資材苦戦で営業損失/ユニチカ
2024年05月16日 (木曜日)
ユニチカの連結は売上高1183億円(前期比0・3%増)、営業損失24億7500万円(前期は13億2700万円の利益)、経常損失10億1400万円(同10億6900万円の利益)、純損失54億4300万円(同1億200万円の利益)だった(短信既報)。高分子事業が大幅減益となり、機能資材事業も赤字が拡大した。
機能資材事業は売上高342億円(0・6%減)、営業損失24億7800万円(同5億3500万円の損失)と赤字が拡大した。原燃料の高止まりと減産によるコストアップが価格改定の効果を上回った。活性炭繊維は浄水用途などが低調。ガラス繊維は販売量が回復したが減産によるコストアップで利益率が低下した。ガラスピーズは工業用途が拡大し、価格改定で採算も改善した。不織布は幅広い用途で需要が低迷した。産業用繊維は建材向け高強力糸が苦戦した。
繊維事業は売上高330億円(1・4%減)、営業損失5億2300万円(同13億5400万円の損失)と赤字が縮小した。衣料用途はユニフォームや婦人服用途が堅調に推移した。寝装、スポーツは苦戦した。デニム輸出も減少した。産業資材用途は電気・電子分野の需要回復遅れで販売量が減少した。
今期は連結売上高1200億円(1・4%増)、営業利益30億円、経常利益14億円、純利益4億円を見込む。