「江蘇省輸出商品展示会」出展企業ピックアップ(21~23日、マイドームおおさか)(後)/染色加工、染料・助剤/染料・助剤の不振目立つ
2024年05月21日 (火曜日)
〈木製包装材など/連雲港奥瑞特木業〉
2003年に設立された木製品メーカー。建物面積約2万平方㍍の工場で、建材や包装材、台所用品、装飾品を生産している。材料に建材の端材を作用することで、製品のコストパフォーマンスを高めている。
日本向けは日本の商社経由で展開。市場深耕のため、日本で開かれる展示会に積極出展していく。
4回目の出展となる今回は、桐や松などを使った包装材と竹、黒クルミ、ケヤキ、松、桐を使ったまな板などのキッチン用品を出展する。
〈編み物製カジュアル衣類/カンチソウ高依紡織品〉
12年に設立された編み物製衣類メーカー。年産規模は50万着。強みは短納期で、高品質の製品を提供できると自負する。大部分が日本向け輸出だ。
日本向けの23年輸出額は400万ドルで、前年実績を下回った。市場深耕のため、今後製品の高度化に取り組む。日本の顧客のニーズに合わせたカスタマーサービスも提供していく。
初出展の今回は、冷感、汗防止、発熱、吸水速乾、UVカットなどの機能性素材を使った編み物製のカジュアルウエアを出展する。
〈縫いぐるみと抱き枕/塩城杉童玩具〉
1998年に設立された寝具やおもちゃのメーカー。工場の月産能力は20万個。生産アイテムは子供用抱き枕、おもちゃ、寝袋、クッションなど。欧米向け輸出に特化している。仕向け地別構成比は、欧州50%、米国50%。
日本向けは現在、手掛けていないが、新型コロナウイルス禍前は日本の家具量販店向けのおもちゃと、抱き枕を受託生産していた。
今回の出展を通じ、日本向け再開に意欲。キャラクターの縫いぐるみと、抱き枕をアピールする。
〈キッチンシリカゲルマット/泰興市永盛フツ塑制品〉
2006年に設立されたキッチンシリカゲルマットやバーベキューシートなどの製造販売会社。同社のキッチンシリカゲルマットは、高熱の焼き皿などとテーブルの間に敷くことで断熱効果を発揮し、テーブルの損傷を防ぐ。200℃以上の温度に耐えるため、ベーキングマットとしても使用可能だ。
初出展の今回は、キッチンシリカゲルマットを訴求する。亀裂や破断が発生しにくく、長時間使用できることや、顧客のニーズに合わせてサイズから形状、プリント柄までカスタマイズできることを紹介する。
〈機能性の編み物製帽子/鎮江金之泰紡織〉
09年に設立された編み物製帽子とマフラー、手袋のメーカー。製品のほとんどを輸出している。輸出先は北米、欧州、日本、マレーシアなどのアジア、豪州など。
日本向けは直貿を手掛けている。23年の日本向け輸出額は約50万ドル。今後開拓を加速し、輸出額を数年後に倍増させる計画を持つ。
6回目となる今回は、冬物と夏物双方の帽子を打ち出す。リサイクルポリエステル使いや、保温、UVカットなどの機能性素材使いを訴求する。
(おわり)