先進課題への回答 テクテキスタイル &テックスプロセス 2024(7)
2024年05月22日 (水曜日)
重要度増すノンアパレル
「テクテキスタイル&テックスプロセス2024」(4月23~26日、ドイツ・フランクフルト)には、縫製機器や繊維機械メーカーも多数出展した。特に「テックスプロセス」は欧州で開催される数少ない国際縫製機器見本市であり、最新のテクノロジーを披露する格好の舞台となる。ブラザー工業、JUKI、ヤマトミシン製造など日系ミシンメーカーが大規模ブースを構えた。
アパレル用だけでなくテクテキスタイルと併催されることを生かし、重要度が増しているノンアパレル向けの機械・機器の提案に力を入れた。
JUKIはブースの半分近くをノンアパレル用の縫製機器展示に当てた。カーシート向けの1本針パターン縫いミシン「AMS―251」を紹介。ヘッド自体が回転することで縫い方向が変化しても縫い目のヒッチを防止する。また、セミドライヘッド本縫い総合送りミシン「LU―2828V―7」は縫製データを自動的に保存・出力することで統合管理システムと接続することができる。そのほか、開発品として皮革用の2本針環縫いミシン「PH―2266N」も披露。皮革製品のデザイン上のニッチな要求にも目配せする。
ブラザー工業はノンアパレル用の厚地縫製で実績のある総合送りミシン「UF―8910―101」を紹介した。通常のフラットベッドタイプだけでなくシリンダーベッドやポッドベッドタイプもラインアップに加え、ノンアパレル分野でも汎用性の高い縫製性能をアピールした。
テックスプロセスではなく、あえてテクテキスタイルに出展したのは島精機製作所。「ホールガーメント」(WG)横編み機「MACH2XS153」を実機展示し、コンピューター横編み機と合わせて産業資材向け編組技術を打ち出した。無縫製で立体的な成形ができることを自動車や家具といった用途に向けて広げることを狙う。
また、高強力糸によるニット衣料や熱可塑性エラストマー(TPU)糸や熱融着糸を組み合わせた編組も紹介。編組と熱セットなど後処理を組み合わせることでさまざまな形状にできる。複合材料分野でもWG横編み機の可能性を示した。
ノンアパレル分野は、自動車などから皮革・ゴム製服飾雑貨まで幅広い。それだけに、汎用性と多様性の両方のニーズに応える機器が求められている。





