先進課題への回答 テクテキスタイル&テックスプロセス2024/縫製品質と自動化に焦点
2024年05月23日 (木曜日)
テックスプロセスでは、やはり提案のメインにアパレル用縫製機器が存在する。永遠のテーマである縫製品質の向上に加え、近年は自動機メーカーと連携した自動化に焦点を当てる流れが一段と強まった。
ブラザー工業は協力関係にあるイタリアの自動機メーカーであるSipイタリーと共同ブースを構えた。アパレル向けプログラム式電子ミシン「BAS―342JX」は内蔵する生地厚センサーによって縫製ミスを事前に検知するほか、業界初となる糸張力センサーによる不良検知システムも搭載している。
近日発売を予定しているプログラム式電子ミシン「BAS―326H―484」も実機披露した。新開発のマガジン方式ボビンチェンジャーを搭載しており、従来方式よりもボビン交換の精度が高まり、生産効率が一段と向上している。
JUKIは「テクテキスタイル&テックスプロセス・イノベーション・アワード」を受賞したアパレル用本縫いミシン「DDL―10000DX」を披露したほか、環止めミシン「LK―1900C」なども紹介した。また、ここに来て需要が高まっている溶着ミシンもラインアップした。
同社も自動機メーカーとの連携を重視する。協力関係にあるトルコの自動機メーカー、アストロンの自動機搭載ミシンをJUKIでチューニングしたモデルを「ジェイトロン」として紹介した。
得意とする高品位・高品質な縫製を前面に打ち出したのはヤマトミシン製造。フラットシーマー「FD―62SD―LF」を欧州で初披露した。縫い目伸度が従来機より約30%向上していることをアピールする。近年、ストレッチ素材を使用したウエアはスポーツなどだけでなくカジュアルなど一般衣料にも幅広く普及した。こうしたウエアの縫製に威力を発揮することを訴求した。
「テクテキスタイル&テックスプロセス2024」に合わせて、ドイツ機械工業連盟(VDMA)がカンファレンスを開催し、日本縫製機器工業会(JASMA)も参加した。JASMAは11月27~30日に大阪で開催する国際アパレル&ノンアパレル生産技術見本市「JIAM2024大阪」をアピールした。
実行委員会からヤマトミシン製造の治暁紅専務がプレゼンテーションを担当し、大阪での開催は有力カスタマーが多いアジア市場との地理的優位性があること、円安によって来場コストが低下していることなどを強調した。日本の縫製機器業界にとって今回のテクテキスタイル&テックスプロセスはJIAMに向けた助走としても大きな意味があった。





