シキボウ/綿再利用ペレット初披露/プラスチックの物性高め
2024年05月28日 (火曜日)
シキボウは、廃棄されていた綿素材を再利用した新素材バイオマスプラスチック「コットレジン」を、都内で先週開かれた「2024NEW環境展」で初披露した。今回は、来場者からの反響など情報収集が目的。繊維製品の回収を手掛けるBPLab(東京都港区)と協業している。
従来廃棄されていた綿素材をミクロサイズまで細かくし、ポリプロピレン樹脂と混ぜることで、35%混の試作品データでは曲げ強度や曲げ弾性率、引張強さでポリプロピレン100%より物性が向上した。これにより椅子やスーツケースといった生活用品、電化品などの成形品の薄肉化や軽量化が可能になると言う。
現在は生産工程で発生する綿廃材や、ファスナーはじめ副資材などのないタオルを原料に使用しているが、将来的には廃棄衣料も有効活用していきたいとする。