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「AFF・東京24夏」 多様な製品で要望に応える

2024年06月06日 (木曜日)

 中国と東南アジアの繊維・ファッションOEM/ODM企業が一堂に会する「AFF・東京2024SUMMER」が5日、開幕した。会場の東京ビッグサイトには、メーカーや商社450社以上がブースを構え、ファッション衣料から寝装品関連、小物・雑貨まで幅広い製品を提案している。7日まで。

 買い付け担当者らと商談が行われる。

 AFFは、今回で41回目。第1回(当時の名称はCFF)と比べて7・5倍の約550ブースとなるなど、繊維・ファッションOEM/ODM展示会として日本最大級の規模にまで発展した。高機能や環境対応、小ロット・短納期、ASEAN地域でのオペレーションなど、多様な角度から日本企業の要望に応える。

 初出展の寧波勤実貿易は、アウトドア・スポーツウエアやヨガウエアを主力製品とする企業。防水や防火といった機能性の付与に加えて、環境対応にも重きを置いている。リサイクル糸や「テンセル」リヨセル、竹繊維を活用するほか、織物製品では非フッ素対応にも目を向けている。

 丸編み製品が主力の南通杉爾依国際貿易は、糸から編み立て、縫製まで一貫生産しているのが強み。オーガニックコットンやリサイクルコットン、再生ポリエステルなどを積極採用し、各種認証も取得している。日本向けが全体の90%を占め、小ロットにも積極的に応じる。

 寝装品関連企業の姿も目立った。杭州東合羽絨製品は羽毛を主力とし、中国でも最大手の一角を占める。AFFでは羽毛ふとんなどを展示した。「1991年から羽毛専業で事業を行ってきた。以前は日本向けを手掛けたこともあり、製品の品質には自信を持っている」と話した。

 AFFでは、日本のデザイナーが集結したエリアも初めて設けられ、ウイメンズの「KoH T」(コーティー)や「armublatt」(アミューブラット)などが参加した。参加理由について「中国のファッション傾向やニーズを知るため」「中国企業とコミュニケーションが取れる」と語るデザイナーが多かった。