AFFの黄雨晨社長に聞く/「AFF・東京24夏」/内容を多様化し規模も拡大
2024年06月07日 (金曜日)
東京ビッグサイトで「AFF・東京2024SUMMER」(7日まで)が開催中だ。中国のメーカーや商社を中心とした450社以上が出展し、ファッション衣料をはじめ寝装品関連、小物・雑貨と幅広い製品を提案している。主催するAFFの黄雨晨社長に、同展の意義や今後の展開などを聞いた。
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――今回展の見どころは。
テーマの一つに〝多様性〟を掲げたように、ファッション衣料に絞らず、靴や靴下、寝装品、各種雑貨など生活に関連する製品を出展の対象にしました。繊維製品について多様なニーズに対応できる中国企業の力をアピールするためです。
今回は〝国際化〟も主要テーマにしています。ASEAN地域での生産のニーズが高まる中、中国企業が持つ東南アジアの生産拠点に焦点を当てたエリアを設けました。中国国内にとどまらず、他の国・地域との連携を生かしたサプライチェーンについて発信しています。開幕式にベトナムの繊維関連団体の代表者に出席いただいたのも、連携の姿勢を示すためです。
――来場者の増加に向けた取り組みは。
バイヤーに加えデザイナーにも来場していただけるよう、日本のデザイナーが集結するエリアも作りました。デザイナーと生産を担う企業が直接交流する場を作ることで、ビジネスの可能性が広がると期待しています。招いたイタリアの展示会事業者はこうした取り組みを評価し、「次はデザイナーを連れて来る」と話していました。
――今後のAFFの展開は。
新しい試みも奏功し、今回展は新規出展が大幅に増えました。11月27~29日に予定する東京開催の次回展は規模を拡大します。同じ東京ビッグサイトでの開催ですが、南1~2ホールから東4~6ホールに会場を移します。面積が広がる分、出展者の増加を図ります。
大阪展は次回の開催を25年4月に予定していますが、秋にも開くことを目指しています。
――日本でAFFを開催する意義は。
日本の企業は信用性が高く、安定した取引が長期的に継続できることは大きな魅力です。この関係性は重要です。日本製品について理解が深い中国企業は、昨今の短納期や小ロットの要求にも懸命に応えています。
AFFは前身の「CFF」から通算すると今回で41回目を迎えました。日本最大級の繊維・ファッションOEM/ODM展示会として認知されたAFFを、時代の変化に対応した魅力あるものに発展させていきます。日本の関係者の皆さまも、ご意見をお寄せください。