ごえんぼう

2024年07月04日 (木曜日)

 取材をしなければ、その本質は見えない。そんな出来事がファーストリテイリングの説明会であった▼同社は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と協働し、世界規模で難民・避難民を支援している。その内容を聞いている際、UNHCRの駐日代表から「最大の難民受入国はイランです」との報告があった▼筆者の勝手なイメージでドイツやトルコ、米国が最大受入国かと思っていた。さらに「日本ではネガティブな報道が多いイランですが、こと難民には寛容です」と続ける。政治、外交的な思惑もあるのかもしれないが、パキスタンやコロンビアも多くの難民を受け入れていた▼難民は宗教間の対立や自然災害など現在進行形の脅威にもさらされている。紛争地から逃れても、難民というだけで迫害を受けるケースもある。来日した難民女性は「難民のイメージは良くないかもしれません。でも本質を知ってほしい」と話す。