瀧定紡織品〈上海〉/ユニークな個展で認知向上へ/歴史と先端性アピール

2024年07月12日 (金曜日)

 【上海支局】瀧定名古屋の中国法人、瀧定紡織品〈上海〉が10日、上海市内のデザイナーズブランドのオフィスが集まる施設「百聯時尚中心衍慶里」で、ユニークな個展を始めた。自社の歴史と3Dモデリングシステムを紹介し、160年の歴史を持ちながら、進化を続けている同社の姿勢をブランド関係者にアピールする。会期は8月30日まで。

 自社の歴史や、日本本社が保存する約100年前のファッション誌「ヴォーグ」などの資料を、パネルや映像を使って紹介している。

 3Dモデリングシステムのコーナーでは、2千品番の備蓄品をデータ化し、パソコン上で製品のデザインサンプルを組み立てることができることと、それにより製品サンプルの無駄をなくせることを訴求する。同システムを使って実際にモデリングした製品と、生地の一部も展示している。

 同展は、8月27~29日に開かれる生地展示会「インターテキスタイル上海」の翌日まで、2カ月にわたって行う。「多くのブランド関係者に来場いただき、当社を知ってもらいたい」と道村陽一副総経理は説明する。

 会場の百聯時尚中心衍慶里は、デザイナーズブランドの育成やトレードショーなどの事業を展開する「オンタイムショー」が運営している。多数のデザイナーズブランドがオフィスや店舗を構えている。