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インテキ上海/ジャパン・パビリオンにぎわう/生地商社が独自素材訴求

2024年08月29日 (木曜日)

 【上海支局】27日に開幕した「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2024秋冬」の「ジャパン・パビリオン」は初日に続き、28日も多くの来場者でにぎわった。今春夏展の商談件数を上回るところもあった。ただし、同パビリオンがある国際館以外のホールは、例年に比べて来場者はやや少ないようだ。

 瀧定名古屋は、東レの機能性ファッション生地ブランド「EVOTRUTH」(エボトゥルース)を前面に打ち出した。同社は、25秋冬向けからエボトゥルースを日系生地商社として独占的に販売している。瀧定名古屋の要望を基に、東レがグループの差別化原糸を使って中国の外注工場で生産する。今回展ではシルク調や麻調、強撚糸使いなどの織物が引き合いを受けている。

 宇仁繊維は、得意のエレガンス素材に加え、カジュアル感を加えた上質感のある天然素材をアピールした。ジャカードは昨年まで中国市場で流行したが、今年はやや落ち着いている。そのため、ジャカードに加え、独自柄のプリント地など意匠性の高い生地の訴求にも力を入れた。

 サンウェルは、サステイナブル素材の「SDGs」シリーズと、麻調のナチュラル感と清涼感のある風合いが特徴の「Reflax」シリーズ、イージーケア性と軽量を追求した「LIM―bless」シリーズの3シリーズを訴求する。

 双日ファッションは、無地後染め、先染め、プリントの3本柱を打ち出している。合繊から天然素材までバラエティー豊かな素材と、日本製と中国製の備蓄品を小ロット・短納期で販売するサービスをアピールしている。