ごえんぼう
2024年09月10日 (火曜日)
最終回は何かと物議を醸す。ドラマにしろ、漫画にしろ、誰もが納得する終わり方は難しいのだろう。「あの最終回は……」と一家言持つ人も多いのではないか▼筆者からも一つ。国民的漫画のドラえもんには最終回と思わせる話がある。実際には最終回ではないのだが、コミックス6巻に収録されている「さようなら、ドラえもん」がそれ。話のまとめ方がうまく、好きなエピソードだ▼最近、公式の最終回が『藤子・F・不二雄大全集』に収められているのを知った。未来からの旅行者が増え、のび太が暮らす世界に迷惑が掛かる事例が頻発。このため時間渡航を禁止する法律が制定され、ドラえもんも未来へ帰る▼おおよそこのような内容だが、現在のオーバーツーリズムを連想させる。漫画では渡航が禁止されたが、現実でそんなことが起これば、日本経済にとっては大打撃。バッドエンドではなく、次に続く一話を描きたい。