TITAS2024/排気ガス由来のポリ素材など/大手2社がサステ素材訴求
2024年10月17日 (木曜日)
【台北=岩下祐一】今日17日まで台湾・台北市内で開かれている「第28回台北紡織展」(TITAS2024)で、台湾2大メーカーが工場排気ガス由来のポリエステルなど、サステイナブルな素材などをアピールしている。
長繊維から編み物、衣類まで一貫展開する遠東新世紀(ファーイースタン・ニューセンチュリー)は、工場排気ガス由来のポリエステル「TOPGREEN Bio3」(トップグリーン・バイオ3)を使った二つのサステな編み物を打ち出している。
トップグリーン・バイオ3と花形の異形断面長繊維を使った編み物は、熱エネルギーを吸収し、体を一定の温度でドライに保つことができる。見る角度や着用者の動きによって色が変わる立体構造の編み物は、トップグリーン・バイオ3と節水染色、立体編み技術を組み合わせた。
台湾プラスチックグループで、合繊織物を手掛ける福懋興業(フォルモサ・タフタ)は、台湾化学繊維、台湾塑膠工業、南亜塑膠工業のグループ3社と合同出展。サステなナイロンとポリエステルを使った多彩な織物を、製品サンプルとともに出展している。
ナイロンは、使用済みの漁網をリサイクルした素材や、生分解性を持つ素材使いなどを訴求。ポリエステルは、回収ペットボトルをリサイクルした素材と、生地の端材や廃棄衣類をリサイクルした素材使いを打ち出している。