ごえんぼう

2024年11月27日 (水曜日)

 睡眠時に見る夢。夢を見る理由は、生活の出来事や脳に蓄積した情報を整理するためといわれるが、現代科学でも解明されていないことが多い▼ニトリホールディングスの似鳥昭雄会長兼CEOが見た夢も興味深い。同社が2010年から所有する「對龍(たいりゅう)山荘庭園」(京都市)にまつわるものだ▼近代日本庭園の先駆者とされる庭師・7代目小川治兵衛が手掛けた国の名勝で、東山を借景に、琵琶湖疏水の水を生かした滝や川が印象的。新たな所有者にと勧められた似鳥会長は表情を変える川面などに感動したが、所有には数十億円掛かり当初興味がなかった▼しかし、同園視察から「毎日夢枕に庭園が出てきた」。夢は10日以上も続き、「ここ(同園)の主が私に主人になってほしいと訴えている」と購入を決めた。購入後、その夢を見なくなったと言う。夢で似鳥会長をとりこにした同園。今秋から一般公開されている。