特集 タオル製品(6)/こだわりのイチ押し商品/浅野撚糸/丸眞/日繊商工/野村タオル/犬飼タオル/本多タオル
2024年11月27日 (水曜日)
〈浅野撚糸「わたのはな」シリーズ〉
今年8月に販売開始後、予約を含めた累計販売枚数が2カ月で4万枚を超えたのが新タオルシリーズ「わたのはな」だ。17年ほどかけて開発した弱交撚糸の「超無撚糸」使用。無撚糸の風合いと柔らかさを“超える”糸という意味を持つ。綿糸と水溶性糸を通常の逆方向に1.3~1.5倍に撚り合わせて毛羽落ちの非常に少ない糸に仕上げる。膨らみとボリュームがあり、パイルが形成された表面が花のように開く形状を品名として表現した。120×30㌢の“バスタオル半分時代”サイズのみ。
〈丸眞/ネパール製フェルト雑貨〉
タオルだけでなく、販売先や売り場に親和性を持つ服飾・生活雑貨の販売を広げる。企業の社会的責任を果たす意識を具現化するため、フェアトレードにも力を入れる。発展途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入する一環として、ネパール製の羊毛フェルト使いチェアシートも扱う。羊毛はニュージーランド産を使用。手作業で作られた動物モチーフのチェアシートは1点モノで希少性も高く、ほっこりするデザイン。座り心地の良さも配慮しながら作られている。
〈日繊商工「吸水美神」〉
美容系の機能タオルブランド「ふわもこマルシェ」から、洗髪後に使うタオル「吸水美神」を提案する。合繊系のマイクロファイバーを素材に用い、高い吸水速乾性に加え、抗菌防臭加工も施している。生地には経編み地を採用し、周囲の裁断にはヒートカットを用いることで、設計にも新しさを取り入れた。カットパイル仕様の表面に加え、編み目に変化を持たせたことで凹凸感ができ、同社の綿製タオルと比べて約6倍の吸水性を実現している。“時短”にも貢献できるタオルとして訴求している。
〈野村タオル「ヤバいタオル」〉
浅野撚糸が開発した「超無撚糸」使いのタオルで、ソフトな風合いだけでなく、高い吸水性や速乾性、毛羽落ちのしにくさといった多彩な機能をてんこ盛りにした「ヤバいタオル」。綿100%。
超無撚糸は綿糸とクラレトレーディングの水溶性糸「ミントバール」を交撚し、通常の逆方向に1.3~1.5倍に撚り合わせた。無撚糸のような風合いを残しつつ、毛羽落ちや耐久性の低下を抑えた。
タオルはフェース、ミニバス、バスの3サイズそろえる。ライトグリーンやライトグレーといった淡色のカラーで展開する。
〈犬飼タオル「アオハルタオル」〉
ニキビの原因菌となるアクネ菌に作用し効果を発揮するタオルとして中高生にターゲットを絞り開発した。ナノサイズの亜鉛が分子レベルでポリエステル短繊維に結合した“パーマ加工”ポリエステルと綿の混紡糸を使用する。ナノ亜鉛が水分に反応し過酸化水素を発生、アクネ菌を含むさまざまな菌の増殖を抑制するため、細菌による原因臭も軽減すると言う。通学や部活などで汗をかく中高生を意識し「アオハル」を商品名に取り入れた。34×80㌢、4色展開。
〈本多タオル「Mu‐Su」(ムース)〉
マイクロファイバー使いで高い吸水力を備える。同社従来品の綿タオルとの比較で、吸水指数は約10倍の数値を誇る。今冬から販売を始める。
織り方に工夫を加えており、長短のパイルで凹凸があるハニカム状の柄を施した。隙間や空間が生まれることでタオルに多くの空気を含むのが特徴だ。
タオル用途だけでなく、温かみとソフトな風合いがあることからブランケットにも使える。洗濯後の乾燥で干しやすくするため、タオルにループを取り付けた。
3サイズ展開で、それぞれ淡色系のアイボリーやピンクなど4色そろえる。