繊維ニュース

クローズアップ/AFF社長 黄雨晨 氏/特徴的な展示が増加

2024年12月02日 (月曜日)

 中国の繊維・ファッション企業によるOEM/ODM展示会「第42回AFF・東京2024秋」が11月27~29日、東京ビッグサイトで開催された。繊維事業を取り巻く環境の変化に合わせ、同展は常に内容の進化を図っている。主催するAFFの黄雨晨社長に、今後の方針などを聞いた。(取材日11月28日)

――第42回の特徴は。

 今回展は「AFFセレクション」エリアを新設しました。このエリアには、日本向けビジネスの豊富な経験と優れたデザイン提案力を持つ出展者を集めました。高品質・高機能に加え小ロット生産などのニーズへの対応力が高水準にある企業を厳選しています。

 ファッション産業のトレンドや今後の動向を探るセミナーの講師陣も、多彩な顔触れがそろいました。

――開幕しての印 象は。

 初日から客足が好調で、前回よりも1日の来場者数が増加する見込みです。

 出展各社のブースも特徴が表れるようになり、細部にまで工夫が凝らされた展示も目に付きます。バラエティーに富んだ展示により、会場全体の雰囲気も明るく華やかに感じます。

――展示会をより発展させるには。

 出展はファッション衣料が中心ですが、雑貨、ギフト、アクセサリーなど他の品目にも範囲を広げたいです。中国には、生活に関連する縫製品の多様なニーズに対応できる企業が多く存在することを発信すれば、産業の活性化に一層貢献できると考えています。

 今回は、中国企業が東南アジアに築いた生産背景を紹介する展示も目立っています。さらに、他の国・地域の企業も出展するようになれば、生産地についても幅広い提案ができる展示会に発展させられるので、今後の検討課題とします。

――今後の展開は。

 25年は4回の開催を予定しています。4月にマイドームおおさか(大阪市中央区)、6月に東京ビッグサイトでの開催が決まっており、10月に大阪、11月に東京で再び行います。年4回とするのは、より明確に季節感を意識した展示ができるようにするためです。

 OEM/ODMに限らず、自社ブランドを打ち出す企業の出展も募ることを検討しています。

 中国の有名なファッションデザイナーとの連携も視野に入れています。