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SLH「キャス・キッドソン」/輸入・ライセンス権取得/母娘世代にアパレルも

2024年12月05日 (木曜日)

 TBSホールディングス傘下のスタイリングライフ・ホールディングス(SLH、東京都新宿区)はこのほど、英国のライフスタイルブランド「キャス・キッドソン」の独占輸入販売権とライセンス権を取得した。今秋からネット通販で販売をスタート。SLHが運営する生活雑貨店「プラザ」には期間限定店を次々と開設している。

 キャス・キッドソンは2002年に日本へ上陸。小花柄などビンテージ調のパターンを使った服飾雑貨が人気を集め、都内に路面店を出店していた。国内ではユナイテッドアローズが2010年まで販売。11年にサンエー・インターナショナルが引き継いだものの、15年に撤退した。

 以降は、英キャス・キッドソン本社が全額出資するキャスキッドソンジャパンが事業を継承、しかし20年に破産した経緯がある。一方で、根強い人気があるブランドとして、19年には伊藤忠商事がコスメ・化粧品分野の独占輸入販売権を取得、専門商社の東京堂を通じて、バラエティーストアやドラッグストアなどに展開している。

 SLHでは、一世を風靡した当時のブランドイメージを継承しながら、時代に合わせたアイテムを投入。ブランドを知る大人層に加え、コアターゲットを18~34歳に設定した。

 既にバッグやポーチ、ホームファッションなどが好調に推移。さらにアジア限定のアパレル商材を受注販売し、手応えを得ている。

 ブランド知名度が高く、母娘世代を狙った商材も増やす。現在はビンテージ調のノスタルジックなアイテムに加え、生活を豊かにするモダンな商材も差し込んでいる。バッグの価格は3960~1万7600円で、手の届きやすいプライスゾーンに設定した。