オンワード樫山「アンフィーロ」 独自の「機能美」に支持
2024年12月06日 (金曜日)
オンワード樫山が展開するファッションブランド「アンフィーロ」は、機能美を追求した婦人、紳士服が好調に推移している。
来春夏シーズンも暑い夏を想定した機能性と独自のデザインを加える。通気性に優れた高機能素材「ブリーズクール」(東レ)を採用したシャーリングブラウスも投入する。
アンフィーロは展開から4年目を迎え、次世代を担うブランドへ成長。2024年3~8月期の売上高は前期比92・1%増となった。猛暑や残暑に適した生地や仕様、機能性が奏功し、接触冷感や吸水速乾を標準装備したトップスやインナーが売れ筋になっている。
こだわったジャケット類を除き、ほとんどの商品が1万円以下という価格帯も特徴。来春夏も「平均価格は前年並みを維持している」(アンフィーロの鈴木和香マーチャンダイザー)と説明。頻繁に着用するインナー類は、複数枚を購入できる手頃な価格帯に設定した。ブリーズクールのシャーリングブラウスは6900円に設定している。
婦人服では、初めて半袖ジャケットを提案。共布でパンツやジレ、オールインワンを打ち出し、セットアップでの購入を促す。ジャケットのインナーにはコットン100%のニットウエアをスタイリングした。半袖ニットは「計13色を投入し、清涼感にもこだわった」とする。
進化系の機能として、一部では遮熱素材や汗、湿気を吸収して放熱するキシリトール加工も採用した。酷暑、残暑を乗り切る機動的なMDを組む計画だ。
紳士服も軽く機能性に優れたセットアップ、ゲリラ雷雨にも対応可能な撥水(はっすい)コートなどを打ち出す。
累計8万本以上を販売したヒット商品「最愛ジョグパン」のサイズ対応を計15サイズに拡大した。今夏には、身長と体重を入力すると自分の最適サイズがアバターで確認できる「3Dアバターシステム」を導入。機能性とシルエット、はき心地で支持を集め、豊富なサイズ展開で幅広いユーザーを獲得している。