東レ合繊クラスター/2課題加えて取り組み強化/「今が勝負」と髙木会長
2024年12月23日 (月曜日)
東レ合繊クラスターはこのほど福井市内で理事会を開き、上半期(4~9月)の活動実績や今後の計画を報告した。参加企業数は1社減の83社となった(12月時点)。
髙木義秀会長(福井経編興業社長)はあいさつの中で、「直近10年間の宮本徹前会長体制で、『グローバルな活動の強化』『クラスター活動の連携の多様化』『用途展開の進化』という三つの課題に取り組んだことで、クラスター活動を着実に拡大することができた」と述べた。今後は①「顧客ニーズに合った開発シーズの具現化」に加えて「出口戦略とマーケティング連携の強化」を推進②活動内容の見える化―を新たな課題に加えて取り組む考えを示した。
シーズをニーズと結び付けるための取り組みを重視し、「製販連携はクラスター活動の肝になっていく」とする。そして「日本だけでなく世界に大きく打って出るには、メード・イン・ジャパンに期待が高まっている今が勝負。しっかり目に見える成果を残していきたい」と話した。
活動内容の見える化も重視する。組織内での活動内容の共有によるインナーブランディング強化と対外的なアウターブランディングを強化し、クラスター活動の活性化につなげていく。
東レのサポートメンバーの西村友伸リーダー(テキスタイル事業部門長)は、「今後もわれわれが日本の各産地における活動の成功モデルとなるため、形式にとらわれず新たな仕掛けを積極的に行い、会員企業、さらには繊維業界にとって意味ある活動を進めていきたい」とあいさつした。