ごえんぼう
2025年01月06日 (月曜日)
645年の大化の改新、1185年の平氏の滅亡、鎌倉幕府成立。これらはいずれも60年に一度巡ってくる「乙巳」の年に起こった出来事である。今年はその乙巳の年にあたる▼日露戦争が終結した1905年も乙巳の年だった。勝利で日本の国運は最高潮に達したものの、その40年後に太平洋戦争の敗戦を迎え一気に衰退。再び高度成長をへて40年後のプラザ合意まで国運は上がり、バブル崩壊後、経済の低成長にあえぐ時代が続いた▼「国をつくるのに四十年、国を滅ぼすのに四十年」。半藤一利は著書『昭和史』の中でそう記している。経済大国になったはずが、「これまたいい気になって泡のような繁栄がはじけ飛び」今の混迷した姿がある▼さて、今年は乙巳と40年が重なる年にもなる。日本にとって重大な転換点になるような出来事が起こるのか。神のみぞ知るところだが、日本だけでなく世界が良い方向へ進むことを切に願う。