日本化学繊維協会 標準化は競争力基盤
2025年01月07日 (火曜日)
日本化学繊維協会は、2025年も22年に策定した「中期活動方針2025」に基づき、サステイナビリティーの推進などに取り組む。
竹内郁夫会長(東洋紡社長)は「先端繊維素材の普及拡大を通じて世界の人々を豊かにするとともに、健全で持続可能な未来の社会づくりに貢献する」と話す。
中期活動方針ではサステ推進のほか、競争力の基盤維持・強化、情報発信の拡充に取り組む。サステ推進として環境配慮型繊維製品(リサイクル繊維、バイオ化繊)の普及促進や繊維to繊維リサイクル実現に必要なトレーサビリティー情報のデジタル化に関する標準化、化繊産業の燃料転換に向けたカーボンニュートラルの取り組みを進める。
競争力の基盤維持・強化については、標準化を競争力基盤の一つと位置付け、サステ関連以外にもコンクリート構造物補強用繊維強化複合材シートやウエアラブルデバイスなどの標準化を推進する。情報発信の拡充として、ウェブサイトの充実を図り、会員企業のSDGs(持続可能な開発目標)事例集などを広く発信する。
竹内会長は「日本の化繊産業は、先端繊維素材の開発・普及で世界をリードし、社会に貢献する新しい価値を生み出すことを目指す」と話す。