繊維ニュース

年頭所感2025/MFU/日清紡ホールディングス/日東紡/ニッケ/クラボウ

2025年01月08日 (水曜日)

〈夢と勇気と元気と希望/MFU 理事長 八木原 保 氏〉

 日本メンズファッション協会(MFU)では、社会貢献と世界平和と国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)の理念に賛同し、日本の国と業界を元気にする活動を積極的に実施してきた。環境が大きく変わる中、世界各地で戦争が勃発し解決の糸口さえ見えず、地球の温暖化から沸騰化の時代に入り、世界中でさまざまな災害が発生している。今年も厳しい環境が続くと思うが、MFUは各事業にさらに磨きをかけ、夢と勇気と元気と希望が持てる活動に全力で取り組んでいく。

〈多様な人財の活躍を/日清紡ホールディングス 社長 村上 雅洋 氏〉

 今年はこれまで以上に変革の大波が来る。そのスピードに対応して成長する人がいる一方で、ついていけないと諦めてしまう人もいる。前向きに仕事に取り組めない時であっても自身を取り巻く環境に合わせて心の持ちようを変えると働く姿勢にも変化が生まれる。社員のみんなの挑戦、活躍が会社の成長を支える。今年も人権の尊重・保護・促進を意識した事業活動を行い、かつ環境負荷に配慮したビジネスの展開を進め、多様な人財が活躍できる風土を作っていく。

〈従業員の意識統一/日東紡 社長 多田 弘行 氏〉

 昨年4月に新中期経営計画をスタートし、それに合わせて当社の歴史上まれな規模の事業再編も実施した。この新体制の狙いは顧客対応のスピード感向上と新規分野への挑戦にある。すぐに成果が出る話ではないが、従業員全員の意識がしっかりと同じ方向に向くようにお願いする。日米の政治体制に変化が生じたが、これまでよりも変化の振れ幅は大きくなる。企業も変化の意味を素早く読み取り対応する能力が必要で、情報に敏感になり、冷静に分析し、素早く対応することが求められる。

〈不織布を第3の柱へ/ニッケ 社長 長岡 豊 氏〉

 昨年度からRN130ビジョン第3次中期経営計画がスタートした。グループ全体の業績としては、当初掲げた目標を達成できる見込みだ。アンビックとフジコーが統合しFANSとしてスタート。M&Aにより、カンキョーテクノと呉羽テックも仲間入りし、着実に事業拡大が進んでいる。不織布事業が今後収益性を高め、第3の柱に成長することを期待する。2025年度は、第3次中計の中間点となる。第3次中計を成功に導く重要な年であり、さらなる加速に向けた大切な一年になる。

〈変革の芽結実へ/クラボウ 社長 西垣 伸二 氏〉

 本年4月から新中期経営計画がスタートする。現中計の基本方針である「高収益事業の拡大と持続可能な成長に向けた基盤事業の強化」のもと、注力事業では経営資源の集中による事業拡大をさらに加速させる。クラボウグループの「変革の芽」が次期中期経営計画でしっかり結実できるよう、皆で知恵を出し合い「イノベーションと高収益を生み出す強い企業グループ」への変革を実現していくという強い意志を皆さんと共有したいと思う。