JIIPA 言語の壁超え商談促進
2025年01月10日 (金曜日)
日印国際産業振興協会(JIIPA)は、15~17日、ベルサール渋谷ガーデンで開催するインドのアパレル・ホームファッション展示商談会「第15回インドトレンドフェア東京2025」(ITF)で新システムを導入した。これにより言語の壁や接客対応人員不足の課題を解消し、より実効性の高い商談をサポートする。
導入したのは、アパレル向けソリューションを提供するインフォアイ(東京都千代田区)の「キリコムプラス」。出展者・来場者登録から商材のピックアップ管理・分析まで一元化して支援する。インドにも拠点を持つ同社は、現地スタッフを通して英語やヒンディー語で同システムを説明。約100社の全出展者が企業概要と商品情報(日本語・英語・ヒンディー語に対応)を登録した。
来場者は事前登録でスムーズにチェックインできる上、各出品商品のQRコードをスマートフォンで読み取るだけで、詳細情報取得とともにピックアップを完了。問い合わせフォームの活用で会期後の連絡もスムーズだ。出展者情報にはブース案内や担当者紹介(顔写真付き)もあり、来場者は効率的かつ親近感をもって商談に臨める。
出展者は、どのような来場者がどういった商品をピックアップしたか分かり、テストマーケティングにもなる。来場者の反応を見ながら出品商材を入れ替えることも可能だ。ピックアップリストを来場者にメールすることで改めて検討してもらうなど、会期後のフォローもしやすい。
商品登録画像はあえて解像度を低くし、競合他社がまねできない配慮も。来場者はブースで現物を確認しており、後日届くピックアップリストの解像度は鮮明なので不都合はない。出展者の期待は高く、商品登録数を当初の1社150品番から大幅に拡大。来場者も連日足を運べば、より多様な商材を見られるだろう。
NPO法人として日印間の経済交流促進を図るJIIPAは、昨年6月の設立15周年を機に、主力事業であるITFの商談サポートを強化。昨夏の前回展では来場者に翻訳機を貸し出した。インフォアイとの業務提携によるキリコムプラスの導入で、サポート体制をより一層強化していく。