カズマ カーテン技術応用し寝袋
2025年01月10日 (金曜日)
カーテン製造のカズマ(福井市)は、カーテンの製造技術を応用した軽量&コンパクトな寝袋を開発した。断熱性や保温性が高く、災害備蓄用などとして打ち出す。先行販売するクラウドファンディングサービス「マクアケ」では、9日時点で販売額が1千万円を超えている。
3年前から新しいことに取り組む社内プロジェクト「チャレンジ10」の一環として、カーテン地「エコファイン」の用途を広げる中で寝袋を開発した。2021年の福井豪雪で1500台以上の車両が同社工場近くの国道8号線で立ち往生したことや、24年1月の能登半島地震、同年9月の能登半島豪雨を踏まえて災害備蓄用寝具の重要性を再認識した点も大きいと言う。
エコファインは、アルミ蒸着フィルムを0・3㍉にスリットして経糸に、ポリエステル糸を緯糸に使用した独自織地。遮熱45%以上、保温27%以上、UV(紫外線)カット率85%以上の高機能レース地で、カーテン商材として年間6万枚以上の売り上げ実績を上げている。
寝袋の表地にエコファインを使用。アルミフィルムで熱を反射し、筒状のポリエステル糸の隙間から蒸れた空気を逃がす。さらに中わたには、帝人フロンティアの吸湿発熱性繊維「サンバーナー」10%混の不織布を採用して保温性や快適性を高めた。
800㌘の軽量と、A4収納サイズのコンパクトさも特徴。車などでも保管しやすい。
製品サイズは幅140×長さ180㌢。敷・掛けふとんとして大人2人が入れる。災害時だけでなく、冬の野外観戦などでも使える。
家庭洗濯も可能。販売価格は1セット(収納ポーチ付き)1万2980円。