繊維ニュース

印85社が日本向け訴求

2025年01月16日 (木曜日)

 日印国際産業振興協会(JIIPA)が主催する、インドのアパレルとホームファションの展示商談会「第15回インドトレンドフェア2025東京」(ITF)が15日、ベルサール渋谷ガーデンで開幕した。

 有力企業85社が集結。アパレルを中心に、インドの伝統技法保全に取り組む企業、欧米向けで輸出実績の多い企業、持続可能性に取り組む企業などが、対日輸出拡大に力を注ぐ。

 在日インド大使館のシビ・ジョージ大使は開会式で、「数年内に世界第3位の経済大国(現5位)になると予測されるわが国で、繊維産業は最重要産業の一つ。コストパフォーマンスに優れ高品質な衣料品は世界中で高い評価を得ている。日本向けは全体の1%強程度だが、15回目となるⅠTFを機に貿易、モノ作りでのパートナーシップを強めたい」とあいさつした。

 モジョ・パンダ・エクシムは、オーガニックにこだわったウール、綿、シルクの素材から、これらによる紳士・婦人・子供の衣料品、服飾雑貨、寝具まで幅広く展開している。今年設立10周年の比較的新しい企業だが、欧米やデンマーク、日本と輸出先を拡大。今回、既に日本向け実績のある子供服に加え、ウールのヨガマットやヨガクッション、ブランケットなどで輸出拡大を図る。

 インダスはインド産の綿やウール、デニムの生地と、それらを使った衣料品ともに、「ジャパン・ファブリック」コーナーを展開。日本製の毛織物や綿織物などを使った婦人服を初披露している。日本製生地を輸入し始めたのは昨年から。日本市場のトレンドを加味しながら、インドのサプライチェーンを生かしたリーズナブルな点を打ち出す。

 ITF2025は17日まで。来場登録による出展商材のピックアップ機能など、商談サポート体制も強化して開催している。